初期映画論アンソロジー
フランスで出ている、映画監督や作家、哲学者らの映画にまつわる記事や発言を集めたアンソロジーが、すこぶる便利である。「1895-1920」編と「1920-1960」編の二冊が出ている。
http://www.amazon.fr/dp/2081210118
Le Cinema: L'Art D'Une Civilisation 1920-1960
- 作者: Collectif
- 出版社/メーカー: Editions Flammarion
- 発売日: 2011/05/18
- メディア: ペーパーバック
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今学期の演習ではこれらに収録されているグリフィスやチャップリンの書いた記事を、英語の原文で読んだ。それぞれの原文がデジタルアーカイヴで見つけられるのも今日的である。グリフィスの方(“Pictures vs. One-Night Stands,” Independent, December 11, 1916)は学内限定のデジタルアーカイヴを利用したが、チャップリンの方はこちらで参照できる。ちょっと見た限りでは翻訳などはされていないように思う。初出は『アメリカン・マガジン』のようだが、『ストランド・マガジン』に再録されているのを見つけたときは嬉しかった。
The Strand Magazine: An Illustrated Monthly
今月中には出るはずの『NOBODY』44号にはマノエル・デ・オリヴェイラ『アンジェリカの微笑み』のレヴューを書いたのだが、そこで議論の足がかりにした、オリヴェイラが1933年に書いた記事「映画と資本」も、上記の論集に収録されているものです。
『NOBODY』issue44
nobodymag / NOBODY issue44