2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

届いた本。Sylvain Delouvée (sous la direction de), La psychologie des Foules. Recueil de textes - XIXe et XXe siècles, Paris L'harmattan, 2007. http://www.amazon.fr/dp/2296037402/ タイトルのとおり、19世紀末から20世紀初頭にかけての、群集心…

http://www.amazon.fr/Homo-spectator-Marie-Jos%C3%A9-Mondzain/dp/2227477288/ マリ=ジョゼ・モンザンの新刊が予告されていたが、表紙の写真が面白い。 洞窟に残された先史時代の手形だが、指の一部が欠けている。 先史時代の手形にはこういう象りが非常…

欲しかった図録が入手できた。 André Rouillé, Bernard Marbot, Le corps et son image. Photographies du dix-neuvième siècle, Paris, Contrejour,1986. 19世紀写真と身体ということで、ベルティヨンはもちろん、ちょっと怖い医学写真もいくつか収録。

市役所に子供を実際に連れて行くというフランスの出生届の規定を改めさせるのに貢献したのは、19世紀の医師Joseph-Napoleon Loirなのだが、彼の生没年がわからない。 ガリカにも彼の著作が一冊収録されているのだが、カタログに伝記情報は書かれていない。 h…

川路利良が主人公ということで司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を読みはじめたところ、パリを訪問した川路ら一行の模様をつづった一巻の最初に、「宿の主婦のいうところでは今朝セーヌ河が凍った、フランス中がことごとくさむいのであって当家としては決して燃料…

以下の本が届く。Objectivity (Zone Books)作者: Lorraine Daston,Peter Galison出版社/メーカー: Zone Books発売日: 2007/09/28メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (7件) を見るhttp://www.zonebooks.org/titles/DAST_OBJ…

フランスの高速道路などで速度違反を取り締まったりしている、警察官然とした人々が、実は警察官ではなく、「憲兵Gendarme」と呼ばれる人々であることを知ったときは驚いた。「Gens d'armes(軍の人々)」という語源からも明らかなように、警察が内務省の管…

The Vaccinators Smallpox, Medical Knowledge, and the ‘Opening’ of Japan Ann Jannetta 2007 Buy this book Preliminary Table of Contents asin:0804754896 Journal of the History of medicineのVolume 54, Number 2, 1999に、 Problems of Classifying…

Christian Delage(sous la direction de), La fabrique des images contemporaines, Paris, Cercle d'art, 2007. デジタルの到来によってイメージがますます嘘をつくようになったという通説に反して、今日のイメージの使用が、どれほどイメージと現実を結び…

フランスにおける近代の世俗的な戸籍の誕生を決定づけた1792年9月20日の法令(デクレ)が、フランスのWikisourceというのに全文掲載されているのを見つける。 http://fr.wikisource.org/wiki/D%C3%A9cret_du_20_septembre_1792_qui_d%C3%A9termine_le_mode_…

リヨン美術館(Musee des beaux-arts de Lyon)で、10月12日から、"Le plaisir au dessin : Carte blanche à Jean-Luc Nancy"が開幕(2008年1月14日まで)。 http://www.mba-lyon.fr/mba/sections/fr/expositions-musee/copy_of_plaisir-dessin/l_exposition…

若干気になる新刊が2冊。 François BOUSTANI, La Circulation du sang. Entre Orient et Occident : l’histoire d’une découverte, Paris, Philippe Rey, 2007. http://www.philippe-rey.fr/documents/sang.html http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/284…

フランスで成立しようとしている新しい移民法では、申請者にDNA鑑定を求めることができるようになっています。「ドグマ人類学会」のサイトにこの新法案の問題点を検討する文章を寄せました。 http://www.ne.jp/asahi/site/dogme/yanagi.html

上記の移民史博物館の設立にも関わっている歴史家ジェラール・ノワリエルの編による以下の新刊が出ていたので注文。 Gerard Noiriel (ed.), L'identification. Genèse d'un travail d'Etat, Paris, Belin, 2007. http://www.decitre.fr/livres/L-identificat…

10月10日、移民史博物館Cité nationale de l’histoire de l’immigrationがパリにオープンした。(12区、メトロ8番線Porte Dorée) フランスの国会では折りしも、移民希望者にDNA鑑定を行うことを認める法律をめぐって議論が白熱しており、サルコジ大統領はお…

明治12(1879)年、川路利良を団長とする日本の警察関係者が、欧米に向けての視察旅行に出発する。日本の警察関係者の海外出張としては、3回目にあたる洋行であった。この行程については随員の佐和正が、帰国後に『航西日乗』としてまとめている。出発は…

[asin:B000WGY9I6:detail] 『世界』の今月号は読み応えのある記事が多く、ここ数号と比べてみてもかなりのヒットである。 http://www.iwanami.co.jp/sekai/index.html「サブプライム」「給油問題」から、沖縄の集団自決の記述をめぐる「教科書問題」、さらに…

ジャ・ジャンクー『長江哀歌』 前作『世界』は、世界の名所が二分の一スケールになって集まった北京の「世界公園」にカメラを向けてみたら面白いんじゃないか、という作品。今作は、三峡ダムの下に沈もうとしている町でカメラを回してみたら面白いんじゃない…

Journal of the History of Medicine and Allied Sciencesの目次をつらつらと眺めていたら、十九世紀前半のフランスの法医学者オルフィラについての論集が出ていたのを知る。Chemistry, Medicine, and Crime: Mateu J.b. Orfila 1787-1853 and His Times作者…

Philosophical Transactions(1665- )やProceedings of the Royal Society of London(1854-)をはじめとするRoyal Society刊行の雑誌が、11月30日までは無料でダウンロードし放題。 http://www.pubs.royalsoc.ac.uk/index.cfm?page=1373

しばらく前に注文した『オルラックの手』の原作と映画化3本のうち、最後まで届かなかった最初の映画化作品、ロベルト・ヴィーネ監督による1925年の"Orlacs Hände"(邦題『芸術と手術』)のビデオが、ついに届いた。 これで原作と映画3本、計四点のオルラッ…

日本で指紋法が1908(明治41)年に導入される直前には、ベルティヨン法と指紋法のどちらを採用すべきかという議論がなされていたようだが、ベルティヨン法自体の日本への紹介の歴史は、まだよくわかっていない。1900(明治33)年には岡田朝太郎が『…