kazumichi_h2007-04-08


徳川美術館横の蓬左文庫で行われていた展示「南蛮・紅毛の学問」展を、最終日に滑り込みで鑑賞。
http://housa.city.nagoya.jp/index.html


森嶋中良『紅毛雑話』に描かれた、気球のような奇妙な乗り物の挿図や、西川如見『増補華夷通商考』の「紅毛人物像」などを、興味深く眺める。


『紅毛雑話』は長崎大学図書館のホームページで画像が公開されていた。問題の「気球」は第一巻の最後のほうにあるが、小さくて文字までは解読できない。
http://www.lb.nagasaki-u.ac.jp/ml/exhibit/zatsu/komozatsuwa.html


この蓬左文庫、いったいどんな蔵書があるのだろうと、帰り際に蔵書目録をパラパラめくっていたら、驚いたことに小酒井不木の蔵書が収蔵されている。
医師であり推理小説家であった小酒井は、法医学者の古畑種基と親交が深かったということで、名前だけは以前から気にとめていたのだが、名古屋出身だったのか。
帰ってホームページでごそごそと蔵書を検索してみると、江戸期の漢籍などを中心とする蓬左文庫のコレクションにはまるで似つかわしくない、明治・大正期の犯罪学文献などが含まれていた。そのうちまた出掛けていって漁ってこようと思う。