市役所に子供を実際に連れて行くというフランスの出生届の規定を改めさせるのに貢献したのは、19世紀の医師Joseph-Napoleon Loirなのだが、彼の生没年がわからない。
ガリカにも彼の著作が一冊収録されているのだが、カタログに伝記情報は書かれていない。
http://gallica.bnf.fr/Catalogue/noticesInd/FRBNF37260888.htm


BIUMの伝記情報検索をすると、Jean-Joseph Loirという人がでてきて、生没年(1816−1899)もだいたい一致しそうなので、実はこの人物なのではないかと思いかけていた。
http://www.bium.univ-paris5.fr/histmed/hm_bio.htm


しかしガリカにアップされているBulletin de l'Academie de medecineを調べてみると、1899年のものにLoir氏の訃報が出ていて、そこに書かれていた業績を見ると、ぜんぜん仕事の内容が違うので、やっぱり別人であることがわかる。
Bulletin de l'Academie de medecine :
http://gallica.bnf.fr/ark:/12148/cb34348109k/date


このBulletinや、BIUMのサイトにアップされている他の医学雑誌で、訃報をいろいろと探してみるも、手がかりはつかめず。訃報ばかりをチェックしながら「ああこの年にも死んでいない」とつぶやく作業はあまり健全ではないような気がしてきた。やっぱり自宅からネットで調べるのはこれぐらいが限界か。しかし19世紀フランスの医師の伝記情報って、あとは何を調べればいいのだろう。