アンブロワーズ・パレ(Ambroise Paré)の『La manière de traiter les plaies(傷の扱い方)』がPUFから復刻されるらしい。1545年に出たパレ最初の書物だそうである。図版がカラーで収録されているようだ。
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パレの名前は「幻影肢」を最初に記述した人物のひとりとしても挙げられる。この本で「幻影肢」が扱われているかどうかはわからないが、火器による傷については書かれているようである。大砲の技術が発達したのは16世紀で、「弾道学」が最先端の学問として物理学の発展に貢献したりもしたわけだから、そういった火器による事故も当然あったのだろう。ミッチェルが19世紀に南北戦争の経験から「幻影肢」を見出したのと、条件としては同じだったのかもしれない。