指紋

ひとはなぜチョコにまで指紋が残ることを恐れるのか。 http://charlotte-i.jp/cm/index.htmlその答えは以下に?指紋論 心霊主義から生体認証まで作者: 橋本一径出版社/メーカー: 青土社発売日: 2010/10/23メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 66回この商品…

リヨン市立アーカイヴでやっていたエドモン・ロカールについての展覧会のヴァーチャル版。 Empreintes d'Edmond Locard - Archives municipales de Lyonエドモン・ロカール(Edmond Locard, 1877-1966)は、(ベルティヨンと親交の深かった)アレクサンドル…

指紋の偽造についての発表を準備していたところに、タイムリーなニュース。 これまでは単にテープなどを巻いて、指紋の登録をすり抜けるだけだったのが、 この報道にあるように、他人の指紋を偽造したというのが本当なら、なかなかの 新展開である。 シリコ…

1902年にベルティヨンが解決したシェフェール事件は、指紋が決定的な証拠として用いられたヨーロッパで最初の事件と言われる。それが起こったのはフォーブル・サントノレ通り157番地。 グーグル・マップで見てみたらその場所にはいかにも19世紀から立ってい…

2007年から鳴り物入りで導入された、外国人に対する指紋認証が、指にテープを張り付けた不法入国者によってすり抜けられるというニュースが相次いでいるが、当然の帰結であるように思える。 指紋認証というのは基本的に、すでに採取された指紋のリストと、新…

・Gita Panjabi Trelease,‘Time’s Hand: Fingerprints, Empire and Victorian Narratives of Crime’を収録。Victorian Crime, Madness and Sensation (The Nineteenth Century Series)作者: Andrew Maunder,Grace Moore出版社/メーカー: Routledge発売日: 20…

マージャリーの幽霊指紋を分析したハロルド・カミンズ(Harold Cummins)という人物が、他の文脈でも名前を目にしたことのある人物であることに気づいた。 皮膚紋理学(Dermatoglyphics)の権威であり、この学問の創設者とみなされている人物らしい。 彼が教…

別の用事で行った図書館で、指紋関係のことで知らなかったことを学ぶ。 ヘンリー・フォールズが日本の大森貝塚の土器に残された指の跡から 指紋の研究を始めたという話は有名なエピソードである。 しかし大森貝塚の発見者エドワード・モースとどのような接点…

「幽霊指紋」に関してまたも貴重な資料を入手。 こないだ手に入れたのは、ニューヨークに本部のあるAmerican society for psychical researchによる、マージャリーの指紋の信憑性を説いた護教論(1933)だったが、今度はボストンのBoston society for psychi…

指紋の次は人体スキャンが、入国審査における新たな争点となりつつあるようだ。 とはいえアメリカの空港ではすでに実用化されているところも多いようだが。 Les ministres de l'intérieur de l'UE partagés sur les scanners corporels

Margery Mediumship 1933作者: American Society for Psychical Research出版社/メーカー: Kessinger Pub Co発売日: 2003/03/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るAmerican Society for Psychical Researchの会報(proceedings)か…

New York Times Article Archive http://www.nytimes.com/ref/membercenter/nytarchive.html ニューヨーク・タイムズの昔の記事はすべて無料で見れるようになったのかと思っていたら、無料なのは1851年から1922年まで(それと1987年以降)だった。 仕方がな…

マーク・トウェインの『ミシシッピの生活』(1883)のなかの1挿話である、「親指の指紋とその成行き」は、指紋を扱った小説作品のもっとも早いもののひとつであると言われる。 邦訳の注によると、この挿話はもともと1879年刊の『風来坊旅行記』(『ヨーロッ…

Michele Triplett's Fingerprint Terms http://www.fprints.nwlean.net/index.htm指紋用語辞典オンライン版。書籍版もあるらしい。

探偵奇譚 呉田博士【完全版】作者: 三津木春影,末國善己出版社/メーカー: 作品社発売日: 2008/07/05メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (4件) を見る三津木春影(みつぎ・しゅんえい)1881-1915 フリーマン「ソーンダイク博士」シリーズの…

『指紋なき男 The Long Wait』(ヴィクター・サヴィル監督、アンソニー・クイン主演、1954年) http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD4148/ ビデオもDVDもなさそうなので、しかたなくミッキー・スピレーンの原作を古本で購入。スピレーン選集〈第4〉果た…

こんな商品をみつけてしまった。 [rakuten:welfare-channel:10000034:detail] 「立体感があり、手足がまるで置いてあるように浮き出て見えます。」とのことである。 「赤ちゃん 指紋」で検索したら出てきた。 知りたかったのは、赤ん坊の小さな指紋が、大き…

英語の指紋占い本がもうひとつ。まさか流行しつつあるわけでもあるまいが。毎度律儀にお知らせしてくれるAmazon.comには驚かされます。Lifeprints: Deciphering Your Life Purpose from Your Fingerprints作者: Richard Unger出版社/メーカー: Crossing Pres…

2008年5月4日に発表された政令(デクレ)により、フランスで指紋情報入りのチップの組み込まれたパスポートが導入されることが決まった。 これは2006年6月12日の欧州委員会の決定に沿ったもので、この決定によれば加盟国は2009年6月28日までに、指紋情報…

英語版の「指紋占い」。Destiny at Your Fingertips: Discover the Inner Purpose of Your Life & What It Takes to Live It作者: Ronelle Coburn出版社/メーカー: Llewellyn Worldwide Ltd発売日: 2008/07/01メディア: ペーパーバック クリック: 3回この商…

木下君にすごいものを教えてもらった。 ルモンドの記事に載っていたそうだが、DNA11という、カナダのアーティストの二人組。ネット上で、DNA、指紋、キスマークをモチーフにしたポートレートを販売している。購入者がそれぞれサンプルを送って、その…

金英達『日本の指紋制度』社会評論社、1987年。 こんな重要な本を今まで見逃していたとは。 愛知県の県民指紋登録制度というのに驚く。 1955年から1970年まで、県内の中学三年生全員の十指指紋を採取し、県民人口の約半数に当たる248万人分の指紋を収集して…

川路利良が主人公ということで司馬遼太郎の『翔ぶが如く』を読みはじめたところ、パリを訪問した川路ら一行の模様をつづった一巻の最初に、「宿の主婦のいうところでは今朝セーヌ河が凍った、フランス中がことごとくさむいのであって当家としては決して燃料…

明治12(1879)年、川路利良を団長とする日本の警察関係者が、欧米に向けての視察旅行に出発する。日本の警察関係者の海外出張としては、3回目にあたる洋行であった。この行程については随員の佐和正が、帰国後に『航西日乗』としてまとめている。出発は…

日本で指紋法が1908(明治41)年に導入される直前には、ベルティヨン法と指紋法のどちらを採用すべきかという議論がなされていたようだが、ベルティヨン法自体の日本への紹介の歴史は、まだよくわかっていない。1900(明治33)年には岡田朝太郎が『…

指紋というと、今では犯罪現場で粉をはたいて採取する場面がすぐに思い浮かぶが、19世紀末にはじめて指紋法が導入されたころは、あくまで再犯者の同定が主たる目的だった。つまり犯罪者の指紋を採取しておいて、その後同じ犯罪者がまた捕まったら、指紋を…

兒島三郎『指紋に現はれた個性』大正15年。 京大の総合図書館で根本顕太郎『指紋法解説』を見ていたら、巻末に指紋と性格の関係の考察が付録としてついていた。その著者の兒島三郎という人物の著作を調べたら上記の本を見つけたので購入。千円。静岡刑務所…

先日注文した指紋本のもう一冊が届く。Douglas G. Browne, Alan Brock, Fingerprints, New York, Dutton, 1954. 目次を見て見覚えがあると思ったら…。 案の定すでに持っている本だった。 同じような失敗はつい一ヶ月ほど前にもやったばかりだったので少しへ…

数日前にアメリカに注文した指紋本の一冊が早くも届いたので驚く。 Fred Cherrill, Fingerprints Never Lie, New York, Macmillan, 1954. 第一章が「Phantom Fingerprints」と題されていたのでさらに驚く。 しかし幼年期に偶然捺された自分の指紋が、暗闇で…

G. W. Wilton, Fingerprints: History, Law, and Romance, London, William Hodge, 1938. http://www.amazon.com/Fingerprints-History-Law-Romance-Wilton/dp/081033755X/ref=sr_1_1/ Fred Cherrill, Fingerprints Never Lie, New York, Macmillan, 1954. h…